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岸和田だんじり祭

猛スピードのド迫力
日本でもっとも有名なお祭りのひとつ、岸和田のだんじり祭。大阪のイメージのひとつともなっているこの祭は、大阪府南部、岸和田市を中心に開催されます。
だんじりとは、山車のことを指す西日本特有の呼称ですが、世間一般では、大阪南部地域で行われる祭で曳かれる地車を指すことが多くなっています。
猛スピードのド迫力
日本でもっとも有名なお祭りのひとつ、岸和田のだんじり祭。大阪のイメージのひとつともなっているこの祭は、大阪府南部、岸和田市を中心に開催されます。
だんじりとは、山車のことを指す西日本特有の呼称ですが、世間一般では、大阪南部地域で行われる祭で曳かれる地車を指すことが多くなっています。

だんじり最大の見どころ・やりまわし

関西に数多くあるだんじり祭の中でも、岸和田のだんじり祭はとくにスピードを追求する傾向があり、大迫力のやりまわしが披露されます。やりまわしとは、だんじりを急角度で旋回させ、街路の角で方向転換することをいいます。

だんじり(地車)は総欅造りで、上には大屋根と小屋根からなる巨大な屋根が張り出していて、ここに「大工方」と呼ばれる若者たちが乗ります。
前方に100mほどの1本の綱をつけ、500人もの引手がそれを引っ張り、地元の町を疾走します。「疾走する」というのは決して大げさな表現などではなく、他の多くの祭の山車が曲がり角では慎重にゆっくりと方向転換するのに対して、岸和田だんじりではむしろそのスピードを競うようにして、勢いよく曲がりながら直角に向きを変えます。
4トンにもなるだんじりをコントロールしながら曲がるのは容易ではなく、そこにはだんじりの転倒や、周辺の電信柱・家屋との衝突という危険性もともなっています。

だんじりを前へ前へと曳く青年団、旋回のきっかけをつくる前梃子、舵取り役の後梃子、後梃子に合図を送る大工方、巨大なだんじりを動かすには、多くの人の力が必要です。それだけに、それぞれのタイミングを合わせるのが難しく、各町の腕の見せどころとなります。速く、正確に「やりまわし」を行うには、それぞれの役割の息が合うことが重要です。そのため、町ごとの仲間意識が非常に高く強いのも岸和田だんじり祭の大きな特長となっています。
大屋根に乗って威勢よく団扇を振る大工方が合図し、スピードに乗って方向転換して見事に「やりまわし」が決まると、緊張の面持ちで見守っていた観客からは盛大な拍手と歓声が沸き上がります。

だんじり祭はもとは一地方の祝祭であり一般には知られていませんでしたが、昭和末ごろから多くのメディアに取り上げられるようになり、一気に全国区のお祭となりました。映像からも伝わるその迫力を考えれば、これは当然のことと言えるでしょう。

楠木正成以来の名城 岸和田城

だんじり祭が開催される会場のほど近くには、続日本100名城に選定された岸和田城があります。14世紀、楠木正成配下の武将、岸和田治氏が開いたとされるこの城は、豊臣秀吉の時代、慶長年間になって本格的な天守閣が築城されたと伝わっています。
当時の天守は1827年、落雷によって焼失してしまったため、現在見られる天守は戦後の復興天守となっていますが、往時を偲ばせる石垣とそれを囲むお濠は一見の価値があります。岸和田を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。

カンカン場全町やりまわし-華麗に舞う大工方と美しい夜曳行_岸和田だんじり2022総決算

最終更新日:2023.06.16

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